Category [ペネロペの物語 ] 記事一覧
パピーミルで産まれたペネロペの物語
パピーミルで産まれたペネロペの物語犬が噛む時 ⑫ゲリーさんが聞かせてくれたパピーミルの話の中には本当に恐ろしい話もあった。誰にも言えない内容だった・・そして以前よりも強く怒りを感じ始めていた。「アーサー、ママから聞いたんだけど、ペネロペの本を書こうとしているんですって?すごく素晴らしいアイデアだと思うわ。同じような立場に置かれたお友達達もきっとたくさん学ぶことが出来るでしょうね。本が出来たら是非、...
パピーミルで産まれたペネロペの物語
パピーミルで産まれたペネロペの物語犬が噛む時 ⑪ペネロペが僕達の元を去り、僕のレスキューやパピーミルに対する興味は益々深くなった。大きくなったら動物達を守るために何が出来るのか、そんなことを考えるようになっていた。ディランドにあるケプラー通りに車を止めた。僕と妹は後ろの席に座っていた。「ママ・・レスキューする人のおうちに来るんじゃなかったっけ?」「そうよ。ここよ」ママはこう答えた。ここへは来たこと...
パピーミルで産まれたペネロペの物語
パピーミルで産まれたペネロペの物語犬が噛む時 ⑩コーギーのレスキューの人がペネロペを迎えに来た時は、僕と妹は家に居なかった。迎えに来る当日の朝にペネロペにお別れをして出かけていた。午後、家に戻るとすでにペネロペの姿はなかった。ママはペネロペの永遠のおうちとして迎え入れてくれそうな家があると話していた。その女性は一人で暮らしている年配の人で、ペネロペに興味があるとレスキューの人に話していたらしい。マ...
パピーミルで産まれたペネロペの物語
パピーミルで産まれたペネロペの物語犬が噛む時 ⑨その晩のことだった。僕はママの机に走り書きのメモを見つけた。そのメモにはシェルターの名前と二重線と☆印がつけられたレスキューグループの名前が書かれてあった。どうやらママはレスキューグループがペネロペを保護してくれるのを待っているようだった。でも、スペースがない為、ウェイティングリストに・・と太文字で記されてあった。ママが色々な困難にぶち当たっているのか...
パピーミルで産まれたペネロペの物語
パピーミルで産まれたペネロペの物語犬が噛む時 ⑧ママはペネロペに合った家を見つけるのに必死だった。ペネロペを救いだしてあげたはずなのに・・でも、再度ペネロペに新しい家でのスタートをさせてあげなくてはいけないみたいだ。動物保護のシェルターは知っていたけど、レスキューという言葉はよく理解出来なかった。同じものかと思っていたんだ。こんなにもシェルターやレスキューが多いのは、パピーミルが多く存在するからな...
パピーミルで産まれたペネロペの物語
パピーミルで産まれたペネロペの物語犬が噛む時 ⑧あれから僕も少し大きくなり、あの頃のようにママに対して腹を立ててはいない。当時はペネロペを手放すことに対して腹を立てていたし、どうして避けられなかったのかにも腹を立てていた。すべてに対して腹が立っていた。ペネロペがなぜ僕達と一緒に暮らせないのかも理解出来なかった。ママがペネロペの新しい家を探している間、僕はとてもイライラしていた。ママは十分に努力して...
パピーミルで産まれたペネロペの物語
パピーミルで産まれたペネロペの物語犬が噛む時 ⑦先生は難しい言葉を使っていたけど、先生が言おうとしていることはなんとなくわかった。ママが子供を産んで、赤ちゃんに何も教えてあげないことと同じってことだよね。赤ちゃんは遊びながら育っていくし、その中で自分を守ることも学んでいくんだよね。もしママが居なかったら、その子は乱暴をしたり、いじめっこになって、大人になったら悪い人になってしまう・・だってママは子...
パピーミルで産まれたペネロペの物語
パピーミルで産まれたペネロペの物語犬が噛む時 ⑥僕達家族はペネロペに噛まれるのを避けるために必死だった。ママはペネロペの問題行動を色々と探し始めた、ネット、電話相談、メール相談・・ママは答えを探そうと必死だった。ママは「コーギーは素晴らしい家族の一員となる犬種で、子供とも仲良く暮らしていける」というサイトを見つけたんだ。でも、実際、僕や妹はママ無しではペネロペと一緒に居ることを許されていなかった。...
パピーミルで産まれたペネロペの物語
パピーミルで産まれたペネロペの物語犬が噛む時 ⑤全てがおかしくなり始めたのは、ペネロペが半年になった頃からだった。ある日、ママはお気に入りの椅子に座り、僕は床に座り、学校でのことを話していた。ペネロペはママの膝の上で過ごしていた。僕がママに寄りかかり、ママにハグをしようとした時、いきなりペネロペは僕に飛び掛り、僕の手を噛んで来たんだ。あまりにも突然の出来事で、僕たちは何が起こったのか訳もわからずに...
パピーミルで産まれたペネロペの物語
パピーミルで産まれたペネロペの物語犬が噛む時 ④ペネロペは毎日のように僕達を楽しませてくれた。とっても可愛いんだ。僕達はボーダーコリーのすばしっこさとこの犬種に慣れ親しんでいたのかもしれない。ペネロペの走りはまるで小さなブルドッグのようだった。低く野太い声で唸ってみたりしている。でも、ペネロペはまるで自分はボーダーコリーの仲間であるかのようにレックレスやフーヴァーと走り回っていた。僕はレックレスや...
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