キースホンドの部屋

オランダ原産のモコモコ・フワフワの犬 「keeshond」のリオとジェイドの日記だよ!

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WHY AM I HERE ? Pt.6/6 FIN

シェルターから保護されると通常は一時的な里親が保護することが多いようです。
でも、サラは彼を永遠のおうちとして迎え入れる決心をしました。

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長い間、幸せを願い待ち望んでいた足跡が雪のカーペットに残り、太陽でキラキラと輝いていた。

年老いた犬は嬉しそうに尻尾を振り、子犬の頃に遊んだみたいにふわふわの雪に鼻を突っ込んで雪と戯れた。
ただ、生きていることが幸せだった。

冷たい空気を深く吸い込んだ。新鮮な空気はシェルターでの汚れた空気を取り除いてくれた。
優しい瞳と髪の色が黒いその優しい女性は彼を後部座席に乗せると、小さいけれど小奇麗なクレートに入るように言い聞かせた。

クレートには厚くて温かいブランケットが敷かれていて、疲れた心と体を包み込んでくれた。
車の中は静かで、天使の歌声のように神秘的で優しい音楽が流れていた。

家に到着すると、彼の隣に座り優しく絡みついた毛をブラッシングしてくれた。
家はとても温かく床も滑らかだった。
すわり心地が良さそうなカウチ、床に敷かれたラグは眠るのにちょうどよさそうな感じだ。

床にはたくさんの楽しそうなおもちゃがあちらこちらに置いてある。
またブラッシングを始めると素早く彼女の隣に座りこんだ。全部の毛の絡みがなくなるまで、時間をかけて優しくブラシをしてくれながら、優しく話しかけてくれたり、鼻にキスをしてくれたりした。

床には汚れた毛の塊が山のように出来ていた。

彼女はバスタブに入れてくれて、いい香りの石鹸でシャンプーをし、優しく温かいお湯で流してくれた。
シャンプーは汚れだけではなく、今までの長い間の悲しみも全て流してくれるようだった。

彼女はにっこり微笑むと
「可愛いわね、また失敗しちゃったかしら」と笑った。

彼はよく理解が出来なかった
「失敗? 何のこと?」

彼はびしょびしょに濡れた体で彼女を見つめバスタブから出してくれるのを待っていた。
「私は里親探しの失格者なの」と心地の良い温かなタオルで頭や顔やマズルを拭きながらつぶやいた。

「ここがあなたの家よ。もうどこにも行かなくていいのよ。永遠のおうちよ」

彼は彼女を見つめて笑った。

そしてベルベットのような柔らかい舌で彼女の鼻にキスをすると体全身をブルブルとさせた。
水しぶきが飛び散った。
彼女は笑いそして瞳に涙を浮かべながら彼にキスをした。

喜びが再びよみがえってきた。

シャンプーの後ドライヤーをかけ終わると、彼女の家族を紹介してくれた。
そこにはキースホンドのサニー・キーシャとハニー、シェルティーのカール、そして猫のジョージが居た。

すると彼女は
「この子はマーベリックって名前よ」とみんなに紹介すると彼の鼻にキスをした。

「僕の名前!」とても嬉しかった。
「僕の名前はマーベリック!」
とても気に入った。響きもいいし、強そうだし、勇敢な名前だ!

マーベリックは微笑みフワフワの尻尾を嬉しそうに振った。

マーベリックは長い時間仲間達と外で遊んだ。
サニーと走り回り、キーシャやハニーとじゃれあい、カールとどちらがフェンスまでの距離を早く走れるか競争した。
ジョージは小さなテーブルに座りその光景を眺めていた。

太陽が雪の積もった地面を照らしていた。遊ぶ犬達のいくつもの足跡が出来ていた。
心地よい風がマーベリックのフワフワの毛をなびかせ、飛び舞う雪は日差しの中のマーベリックを輝かせていた。
爪もきれいに切られやすりをかけてもらった。毛の固まりももつれもなくフワフワでいい香りがする。

間もなくするとエンジェルのサラが遊んでいる犬達の名前を呼んだ。

サラは床に座るとみんな尻尾を振りながら彼女の膝に乗ってきた。
すると、雪で汚れた足や手をタオルで拭いてくれた。

マーベリックは少し後ろからみんなを見て考えていた。

「このおうちの仲間達はなぜ僕を救ってくれたエンジェルのサラをママって呼んでいるんだろう」

するとサラはマーベリックを引き寄せて膝に座らせると
「マーベリック、あなたもママって呼んでもいいのよ」

マーベリックは喜びで胸が一杯になった。

「おうちも出来た。ママって呼んでもいいんだ!」

夕食はとても興味深いものだった。

ママは美味しそうでいい匂いの穀物を5つのお皿に入れると、健康な皮膚を作るのにいいのよとビタミンとか呼ばれる粉を振りかけていた。
それと缶詰から美味しそうなご馳走、後は新鮮な緑色と白いものを混ぜた。

緑色のは豆で白いのはヨーグルト、というものだと言われた。

ママは床にお皿を置いてくれた。みんなはお皿に飛びついてモグモグ食べている。

マーベリックは匂いをかぎながら、少し戸惑っていた。

小さい頃のように外で食べさせられた美味しくないご飯とは違う。本当に食べてもいいのだろうか。
するとママは腰を下ろすと彼の頭を撫でた。

「マーベリック、食べなさい。いいのよ。あなたのご飯なのよ」

突然、お腹が大きく鳴った。マーベリックはお腹がすいていたことをようやく思い出した。お腹がすいていたなんてもんじゃない、ペコペコだった!餓死しそうなほどお腹がすいていた。

少し躊躇しながら口にした。

本当にママが食べても良いという意味だったのか確かではなかったからだ。
美味しさが口中に広がった。とっても美味しい!
マーベリックはお皿に顔を突っ込みガツガツと飲み込む暇もなく食べた。

その夜、マーベリックはママのベッドの隣にあるお部屋用のクレートの中で体を丸めて寝た。
そこには分厚くて清潔なブランケットが敷いてあった。

ママは「しばらくの間の我慢よ。みんなと仲良くやっていけるのが確認できたら、みんなと同じようにママと一緒に寝れるわ。もし寂しくて寝られないようなら考えましょ」

家は温かく静かだった。お腹も満足したし、体の痛みも消えていた。
月明かりが静かな寝室のブラインド越しに見える。

もうガラス越しに家族がどんな様子で楽しくしているのか外から一人で眺めなくていいんだ。

一度はベアーと呼ばれていたのに、いつか忘れられ気にもかけられなくなってしまったあの家とは違う。
今はマーベリックと名前をつけてもらい、こうしてみんなと一緒に過ごしている。

傍で静かに寝ている永遠の仲間達を見つめた。

ベッドで眠るママを見つめた。ママはクレートの中の僕の毛並みを指で触れていてくれる。

サニーとキーシャはママの隣で体を丸くして寝ている。
ハニーとカールは床に置いてある柔らかい犬用のベッドで寝ている。
猫のジョージは窓の近くにある黄色の椅子の枕で体を丸めて寝ている。

マーベリックは考えた
「おうちが出来て良かった。何かいいことしたからかな・・きっとそうに違いない!」

終わり・・・

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*Comment

 

うぅ・・(涙)ホントに良かった!

長い間悲しく辛い思いをした子達、出来ればみんな
幸せになって欲しいなぁって思いマスね。

一般的に里親探しが困難とされる高齢の犬達
さぞかし長い時間、辛く悲しい時間を過ごしてきたに違いないと思われる子達にこそ、
その余生をあたたかく安心して過ごせる「終の棲家」が必要であると感じてしまいます。

 

勝手に連載(笑)してきたものですが、最後のハッピーエンドを載せるまで約1週間・・長く感じました。

寂しい思いをしてきた子達ほど、トラウマも多いですし、その分心に出来た穴を埋めるのには時間がかかるのでしょうね。心優しい家族に出会えて、みんな幸せになって欲しいと感じます。
引き取ることが出来なくても、少しの善意で一人でも多くの命が救えます。それを深く考えさせられました・・・
  • posted by keesmom 
  • URL 
  • 2008.10/18 13:11分 
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  • 2008年10月18日 (土)
  • 09時58分38秒
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