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2009.02/20 [Fri]
独立記念日 #35

病院に到着すると、看護師が急いでスクラッフィーの元に駆けつけ、処置室へと連れて行った。
一瞬の出来事だった。その様子から緊急を要しているのはわかった。
もちろん経験をそれなりに積んでいるであろうし、早急な処置が必要だと判断したからに違いない。
その切迫した状況がスクラッフィーの迫り来る死を意味するものであって欲しくない、そう願っていた。
でも、おそらく難しい状況かもしれない・・心の中では本当はわかっていたのかもしれない。
担当の医師と話をした。
スクラッフィーの今までの呼吸の状態とめまいの経過を話した。激しく苦しそうな呼吸が起きはじめたのは、気になっていたあのビスケットをあげて間もなくしてから起こったことも思い出したので、処置の際に必要な情報だと思い担当医に伝えた。
私は処置室を出て、少し外の空気を吸うことにした。すると、担当医が出て来た。
「スクラッフィー君の状態は悪くなっていく一方です・・おそらく覚悟をされたほうが宜しいかもしれません。落ち着かせるために鎮痛剤を与えて、レントゲンを撮ります。」

この言葉を聞いた時、終わりに近づいていることがわかった。
それでも、
「待てよ・・鎮痛剤を与える?それにレントゲン?血中ガスを調べる前にか?そんなことをしなくてはいけないのか?酸素は十分に足りているのか?チューブを挿管して、まず呼吸を安定させなくていいのか?」色々なことが頭を巡った。
「落ち着け・・今はもう病院に居るんだ・・
スクラッフィーは息子同然の大切な子だ。でも病院に居る理由も、この処置の理由もわからない犬なんだぞ・・スクラッフィーが人工呼吸器につながれている姿なんて見たくない。
もし、スクラッフィーが神の元に旅立つ時が来たのであれば、お願いだ・・せめて穏やかに、そして苦しまずに旅立たせてあげてくれ・・体中、管だらけなんてごめんだ・・
スクラッフィーらしく尊厳を保ったままで、天国へ旅立たせてあげてくれ・・」
こんなことを考えながら担当医を待っていた・・とても長く感じた時間だった。
レントゲン撮影の結果が手渡された。
スクラッフィーを苦しめている明確な原因を突き止めることは出来なかったが、かなり難しい状況だということはわかった。
「もう少し、手を尽くしてみます、ここでお待ち下さい。」
どれくらいの時間が過ぎた頃であろうか・・担当医が現れて我々にこう告げた。
「スクラッフィー君ですが・・手を尽くしたのですが、かなり難しい状況で・・これ以上、手の施しようがない状況です・・お会いになりますか?」
そして、私達は処置室に居るスクラッフィーの元へ急いだ・・
スクラッフィーとの別れ 36話へ続く・・
- at 21:15
- [Scruffy The Legend]
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